焼肉

滋賀県で旨いものを食べたいというのなら焼肉をお勧めします。
なんせ近江牛の産地ですし、焼肉店も競合が激しく味、値段とも
にレベルが高い。

滋賀県というと名物は鮒寿司となりますが、あれは９８％ぐらいの
確率で「駄目だ」と言われるので、県外からお越しのゲストさんに
お勧めするのは焼肉となります。

特にお勧めなのは守山にある「海雲」というお店で、ガイドのゲスト
さんにいつも紹介していますし、私も足繁く通っています。ガイド
で釣って、旨い焼肉食べて帰るというフルコースを是非ご堪能くだ
さい。

ところで、焼肉というのは人によって、食べ方、注文の仕方が異な
るもので、注目しているとかなり面白い。

まず、赤身族。
彼らは焼肉というとカルビ！カルビとビールもしくは白ご飯があれば
焼肉は完成していると思い込んでいる人種で、たいていカルビを大
量に注文して、残すか、無理矢理焼いてしまう。
まぁ、ある意味焼肉の王道派というべき人種だが、もう少し内臓系
など味のバリエーションを持ってもらいたいと思うが、憎めない基本
を大事にする人達だ。

続いて、サイドメニュー族。
結構、幹事系、焼肉奉行にとってガンとなるのがこの人種だ。
生もの、塩タン、赤身、内臓系と焼肉の基本というべきコース
が流れる中で、突然にカルビクッパ、テールスープ、冷麺と
焼肉屋黄金サイドメニューに路線変更する人々。
こうした人達が多いと、幹事、奉行は自分が注文した肉の数が
合わなくなり、ひたすら肉だけを食べる羽目になる。
サイドメニュー族には悪気はないのだが、みんなで囲む焼肉を
個人食事会にしてしまう危険な人達ゆえに要注意！

そして、野菜族。
ひらすら焼き野菜、キャベツ、チシャ菜と野菜を注文する人。
女性や神経質な男性に多い。カルビ族など赤身信仰派と敵対
することが多いが、基本的にはバランス良いメニューを心がけ
る理性ある人々なのだが、他人に強制すると嫌われるので要
注意！

あと、ホルモン族。
メニュー前半から赤身を焼こうとする赤身族を阻止するかの
ように、ホルモン、ミノを網の上に載せる。赤身を食べ飽きた
年配者に多く、ある意味通なのかもしれない。
ただ、あまりに焼きに時間がかかるのでせっかちな赤身族に
生焼けで奪われることもあり、網交換の邪魔になることもある。
展開がスローなことが多い。

最後に生肉族。
生レバ、ユッケ、タン刺しなど生肉系を愛する人種。焼肉の
スタートと同時に燃え尽きるのが難点。低価格店ではメニュー
にない場合も多く、割り勘の場合相場を高騰させる悪人でも
ある。生センマイに走る人は、そのままミノへ走るあっさり派で
ある場合が多い。

さて、あなたはどれに当てはまりますか？私は生肉族です。

そういえば、アメリカで肉ばかり食べているように思えるKプロが
帰国した際に、焼肉に誘ったのですが、「この醤油ペースの肉は
やっぱり旨いなぁ～」と感動されていました。そういえば同じ肉と
言えども、米国ではソース系ですから焼肉とは別ものとなるので
すね。

さぁ、焼肉に行きましょう。