本日、1月24日で琵琶湖遊漁船業協会の事務局を退任いたしました。
そもそも、協会とは?
4年にわたり事務局を続けてきて、本当に色々と言われ続けてきました。
ガイドで談合する?集まったら駄目になる?料金を値上げする?新規参入を制限する?など様々な憶測・・・。
もう、本当に好き放題言われ続けて、事務局は胃の痛くなる事の続出でした。
それでも、60名近いガイドが集まって、自分達の将来の為に協力してくれたので今日まで続けてこれました。これには本当に感謝致します。
当然、ガイドの集まりですから、本当は釣り好きの兄ちゃんやおっさんの集まりまです。集まったからと言って、世の中を変えたり、バス釣りの状況を一気に好転するような事は出来ません。しかし、これまで、業界全体で何が起こっているのか?政治的な状況もまったく知らされておらず、微々たる協力もなかなか実践できない状況でした。ただ、釣りをする人が、仕事としてガイドをしているだけの状態でした。
そこで、まずは状況を把握して、出来る事から少しずつスタートさせていく事になりました。
その一つが、安全の為の事業です。
発足年度から水産庁の補助事業で、遊漁船安全講習会を全日本釣り団体協議会と共に始めました。
水上に関するルールは、滋賀県警察水上警察隊に教わり、本年度は大津市消防によるAED、人工呼吸講習を実施しました。
当然、今まで暗黙のルールだったボート関係の法令を再確認して、水上安全条例、エリでの釣りを禁止を徹底しました。
マナーの部分もあるのですが、マナーは琵琶湖全体で悪化しています。
マナーが悪いと、次第に人々は琵琶湖から離れていきます。
これは、釣りに来て、マナーの悪い人達が多いと、マナーの良い人達が嫌な思いをする。嫌な思いをすると、釣り以前に釣り場へ行かなくなってしまいます。
当然、エリや琵琶湖大橋で釣りをすれば、もっと釣れます。でも、マナーやルールをガイド達が破って、琵琶湖全体に悪影響を及ぼすのは避けなければならない。
ガイドはその釣り能力を使って、マナーを守ってでも釣れる場所やルアーや釣り方を開発すれば良いのです。
昔、琵琶湖大橋でガイド達が航路を避けて釣りをしていたら、一般のボートが集まって航路でも釣りをするようになりました。その時、クレームが届いたのを知らせるのに非常にマリーナでも苦労しました。当時はJBなどの横繋がりがあったからこそ、何とかガイド達で辞めて、一般の方が航路で釣りをする事態を回避できるようになりました。
でも、今の状況は、なかなか全体に告知する手段がなく、強制する手段もありません。そのために協会で、素早く周知できるように連絡網を設置しました。今後は、これをいかにマリーナへ、一般の方へお伝えするかが課題となってくるでしょう。
少なくとも、今の状況では、こうした問題が発生したら、バス釣りを無くせば解決する。そのためにはバスを全滅させる。という意見が通ってしまい、バス釣りのマナーを改善するよりも駆除予算を増やすように動いてしまう状況なのです。だから、バス釣りに細かいルールやマナーを作るのは、自分達の自己規制より他ないのです。そして、世の中と繋がり、理解を深めてもらはなければなりません。
そして、環境と社会貢献。
毎年、琵琶湖ガイドフィッシングスクールと同時にゴミ拾いと、子供たちに向けたセミナーやバスボート体験を実施しています。
当然、規模も小さく、人数も50名と全体への社会貢献としては、十分ではないかも知れません。
さらに、一般社団法人日本釣り用品工業会を通じて、釣り環境ビジョンにガイド達から集金して寄付を行い、湖底清掃を実施応援しています。
これも見る人から見れば、偽善であり、自己満足かもしれません。
私達の力は、まだその程度なのです。
このように全ての事業のおいて外部から見れば、「足りてない」と思われてしまう事でしょう。でも、一歩でも半歩でも前に良くしたいという気持ちがある限り、協会の役割はあると思います。
今後も皆様のご支援を宜しくお願い致します。また、ご理解頂けるガイドの方が居られましたら、ご協力頂ければ幸いでございます。