5月13日平村ガイド「ロッドに関する質問・何グラムまで使える?」

2018-05-13 21:30:35 前の画面へ戻る

ロッドに関するご質問で一番多いのが、このロッドは何グラムまで使えますか?というものです。

今回もこんなご質問が届きました。

Q、「WSC-ST 610ML 購入するんですが、琵琶湖南湖でライトテキサス何グラムまでが 快適に 使えますか⁇」

A, ノーシンカーの0g~テキサスの7g、ヘビダンの10gぐらいが限界です。ライトテキサスに快適なのは3,5g、4g、5gです。

truth  ブログ写真 2018/05/13

しかし,ロッドに記載されているのは3.5g~14gとなります??

 

 

 

 

そもそも、このロッドに記載されている使用範囲のウェイト表記って言うのが、絶対的な回答とはなりません。それは、ワームで言えば使うワームによってウェイトが違うから、同じ5gのテキサスでも3インチワームと5インチワームではウェイトが違うからです。

また、ワームだけに関して言っても、スイミングで使うのならばティップがモタレ気味でも使用可能範囲に入りますが、ロックエリアのような攻めではティップがモタレテは根掛かりオンパレードで使えない事になります。そのため、同じウェイトでも場所によってOKだったり、NGだったりします。

そして、もっと恐ろしい事に、ハードルアーでは同じ14gでも、リップの抵抗の大きいクランクベイトは引き抵抗が重いから重く感じ、リップ抵抗のないジャークベイトなら軽く感じます。そうなると同じ14g同士でもジャークベイトはOKでも、クランクはNGとなります。

 

今回のご質問のように、「琵琶湖南湖で何グラムまで使えますか?」という質問に対しての答えというのは、使うルアーの種類、シュチエーションなどによって異なり、正確な解答というのはほぼ不可能となります。

そこで、質問を次のように変えてもらうともっと正解に辿りつきます。

例「ST610MLで琵琶湖のウィードでヤマセンコー5インチをライトテキサスで使いたいのですが、何グラムまで使えますか?」

これなら「1.8g~5gです」という具合に完璧にお答えできるのです。今回のご質問者の方は、琵琶湖南湖、快適に、というキーワードが入っていたので、比較的的確な回答が出来たのですが、「何gまで使えるか?」だけになると、ほぼ回答不可能となります。

 

 

多くの方がこの使用ウェイト表記を見て、何に使えるかを考えられているのですが、例えばクランクロッドとして推奨しているWSC73MLなどは「5g~14g」となっています。

しかし、私は21gもあるディープX300にも最適だとしています。実際に使えるのだから気にせず使っているのですが、やはり購入する方は躊躇うようです。

では、73MLの表記を「5g~21g」にすれば良さそうですが、これをすると73MLが5g~21gなのに、72Mが5g~18gとなってしまい、MLとMの逆転現象が起きてしまうので、「それは間違っている」と指摘されるのです。やはり「MよりはMLが柔らかいから、使えるウェイトは下の筈だ」という常識があるからです。しかし実際の釣り場では、それが正しくないのですけどね。

じゃ、72Mを「5g~28g」ぐらいに表記すると良いのでは?と思われるでしょうが、今度は72Mでラバージグで28gの1ozが使えることになってしまいます。しかし、実際に現場でラバージグのステイや浚渫で使ってみると柔らかくて使えるレベルにはありません。そうすると、今度は「使えないのに使えると書くのはけしからん」とお叱りを受けます。

どっちにしても正解にたどり着けないのがロッドのウェイト表記の世界です。

何故、こんなにややこしい事が発生するかと言うと、前述の通り、クランクとテキサスでは、「実際のウェイト」と使用時の「感覚的ウェイト」が大きく異なるからなのです。

 

だから、もっと正確に表記するのならば、610Mの場合

琵琶湖の6インチワームのテキサスリグのステイ3,5g~7g

ダム湖の3インチワームのテキサスリグステイ3,5g~10g

テキサスリグの巻き5g~18g

トレーラーの小さなラバージグのフットボール 10g

トレーラーの大きなラバージグのフットボール 5g~7g

3mのクランク 14g~21g

バイブレーション 14g~18g

ロックエリアのジグ 7g~10g

・・・

という具合にそれぞれに表記して、湖ごとに、使い方ごとにロッドに表記するしか他ありません。さらにアングラーごとの使い方の違いによっても適合ロッドというのは異なります。

実際にはそんなにロッドに記載できる筈もなく、ある程度の目安が記載されており、それはMLだったら5g~14gという具合にパターン化されたものだけです。

ですから、実際にロッドを使っていてもティップ部分がMLでもバット部分がXHぐらいのパワーがあれば、21gぐらいのルアーをキャスト出来てしまうし、最適に使うことも可能となるのです。

 

最終的な結論としては、「ウェイト表記は気にせず、自分で使えるか使えないか判断する。」あるいは、「自分が釣りをするフィールドと似たフィールドでプロスタッフが使用している番手を参考にする。」というのが正解となります。

我々のようなプロスタッフというのは、そういうのをお知らせするのが役割であり、プロスタッフがいるメーカーというのは、お客様のロッド選びの目安をお伝えするのが主な役割となっております。

 

 

 

 

 

 

テーマ:レジットデザイン

ガイド空き状況

平村尚也

現在空きはございません。

大熊一徳

5月 4() 10(金) 20(月) 22(水) 23(木) 24(金) 26() 27(月) 29(水) 31(金)
6月 2() 3(月) 4(火) 5(水) 6(木) 9() 10(月) 12(水) 16() 17(月) 19(水) 20(木) 21(金) 23() 26(水) 27(木)

武田栄喜

現在空きはございません。

ビワマス

現在空きはございません。

詳細・ご予約